吉が行き違い基地外気違い
何も変わってない。
金を得ようとしなければ、
自分が誰だかわからなければ
僕はなんだってできる、ということは
悲観すべきことなのか。
それとも声をあげて笑うべきことか。
バクネヤングの作者・松永豊和による自伝小説がドロドロすぎた。
http://book.geocities.jp/monene39/
大学時代とかなら、これを読んで義憤に燃えてたりしたんだろう。
いまですら感じるところもある。
だが、「自分ならどうか」と考えてみれば、「どうもこうもわからん」としか言いようがない。
マンガ編集者になったことがない僕がいうのもなんだが、同じ雑誌つくりとして想像すれば、日々が忙しすぎて粗雑になることは多々ありすぎる。そして誌面にその粗雑さを出さないようにすれば、それは仕事相手に向く。(この辺をなんとかするのも経験だと思うけど)
正直にいって、上記の小説ではほとんどの場面で編集者側に自分をかぶせて読んでいた。編集者の気持ちがわからない場面もあるが、わかる場面もあったというわけだ。
はっきりいって、僕たちは忙しすぎる。そしてあなたたちも忙しすぎる。みんなみんな、どいつもこいつも忙しい。それでも経営的に赤字だというならば、本当に全員でスーパーのバイトでもしていたほうがいいんじゃないか。
僕がこの仕事をしているのは「金」のためじゃない。
それはほどほどもらえりゃ御の字。
でも、会社は「金」だ。
いや、会社だって微分すりゃ「金」でもないんじゃないか?
本当に、言葉で腹が膨れりゃいいのにな。
忙しいということ、そしてお金のはなし。
ここに答えがでないなら、この業界はビジネスとしては終わり。
昔は(忙しくても儲かって)よかった。で、済まさないためには何ができるのか。
今のうちは、少しでもいい仕事をしようと思う、
それはそうと
「ぐるりのこと」
橋口亮輔監督の。
よかったです。伝えたいことはベタ。アンチクライマックス。
それでも、丁寧で、無駄がない。
あなたは人間が好きか?