吉田秋生「ラヴァーズ・キス」 6.5点

でてくる人みんながみんなどこかしら歪んでいるという点で少女マンガらしい青春物語。一本の大筋を6人の登場人物の視点で語るという技巧はさすがに上手いと唸るのみ。ただ、あまりにもドラマティックな感じがちょいと引っかかりました。いや、悪くはないんだけど、そういうのってちょっと古いじゃないですか。みんながみんな何かあるなんて。1995年前後に描かれたという点でよしもとよしとも青い車」と対比すると、やっぱり後者のほうが馴染むんだよなぁ。とはいえ、よしもとよしともの漫画の馴染みっぷりは俺の中では最強の部類に入るので別格ということで。そして、よしともが馴染まなくなったときが青春の終わりってことで。
どうでもいいけど「吉田あきお」だと思ってたら、「あきみ」だった。