嶋中書店

http://www.shimanaka-shoten.co.jp/
アイランドコミックスなる廉価版の皮を覆った名作を出しまくる嶋中書店、ラインナップからやや臭いかなと常々感じてはいたんですが、やっぱり中央公論社からの分派だったんだね。そもそも中央公論社は90年代の終わりくらいに読売新聞社に買収されているんだけど、その際、中央公論新社に変わっておりまして、旧社の元社長嶋中氏が独立して起こしたのが嶋中書店だそうな。この嶋中社長の親父さんは中公の名物社長でその跡を継いだ嶋中Jr.はGQやらマリ・クレールやら漫画路線やらを打ち出したんですが、結果的に中公はスピンアウト。おそらくその時の人的資産やらなにやらを活かして今のラインナップを可能にしているんでしょう。ここ最近は息切れ気味とはいえ、「なんでこれを廉価版で出すか」ってくらい当たりも豊富なんで今後も要チェックか。「T.Pぼん」(中公文庫に未収録の話もアリ)「完全版妖女伝説」「2001夜物語」「岳人伝説」「紫電改のタカ」「漫画アメリカの歴史」「つげ義春傑作選&自選集」あたりが良いっすね。ちくま文庫のマンガと中公文庫のマンガは堅い。