とんぼかえり

降りて来た物語が冷めないうちに、なんとか形を作ろうとしたら、ホカホカ過ぎてヤケドをしたなんて、どこの国の話だ。どこの国、と言えばフランス。大変ですね。これで、しばらくフランスの同化政策を好意的に見る文章に出会わなくなるかと思うと、なんだか変な気分だ。皇民化とか国体とか考えたら頭ごちゃごちゃする。地と血と知と治。


学祭の連休明け、経済のレポートがめんどい。なにがめんどいって反証をどっかの本から引用しろっていうんで、頭の中からどっかの本を探したあと、実際にそのどっかの本を探さないとならぬ。この実際に探すってのが大変。どこに埋めたっけな、ってんで部屋がまたしても乱れる。パソコン周りが狭くなる。ああ、卒論、どうしよう。


寝ちまえ寝ちまえ。寝ちまえば別の日だ。


道具ってのは明らかに作業の結果に反映される。たとえば、この文章たちだって、手で書けなんて言われたら、こんな形にはなっていないだろうし。まぁ、それ以前に手書きなんてそもそもしないかも知れないが。とにかく、タイプライターなりなんなりが作家さん達に採用された瞬間から、この世に残っていく文章がカチリと違くなっていったとすると、そのカチリの瞬間ってのは大きな音がしたのだろうか。そういう色んなところで鳴っていると思われるカチリの瞬間ってのに、なんだか興味がある。今。大抵、カチリに気付かずに過ごしている気もする。


いや、トンボのペンがすこぶる良いからそんなこと思っているのかも知らん。