エイ出版、Real Designが月刊化

http://www.sideriver.com/ec/html/item/001/004/item3581.html
ということで、若干気になっていたエイのReal Designが今月から定期刊化した様子です。といってもMookのころと方法論的にはあまり変わっていなくて、今月号の巻頭特集は「今すぐ欲しい仕事道具」と、季節感があるんだかないんだか。連載も始まってはいるんだけど、コラム的内容なこともあって、基本的にはいつも通りのエイメソッドで、なんだか華々しさや新鮮みには欠ける印象。そんなわけでか200P4cで880円という価格の創刊号であるにも関わらず入広は少なめ。


とは言っても、発売日が被ることもあって直接的なライバル誌と思われるmonoマガジンが、もはや完全に特集主義の雑誌となっていて「日常的に『使える』コダワリ乃至オシャレ系モノ雑誌」がちょうど隙間だったこともあり、受け入れられる余地はあるかとも思われます。実際に誌面を見ると、これまでのエイのモノ系やら趣味系やらの蓄積されたノウハウやコンテンツを活かせるような作りになっていて、商品写真やら情報やらの二次使用で原価を下げようという意思も見られ、ひょっとしたら、エイ出版としては各種のジャンルの雑誌のハブ的な存在としてもこの雑誌を活用しようと考えてるのかも知れません。ですがまぁ、きっとそれは考え過ぎで、おそらくは入広が安定するまでのつなぎとして用いているのでしょう。創刊号に入っている広告やソニーヨイショ&ケータイを扱っている記事の感じからは。露骨にナショナルクライアントを欲しがっている様子が伺え、それなりにメジャー指向があるように感じられるので、三号目以降の入広具合に要注目と思われます。


正直、自分のところのアレがもろ被りで影響を受けるとは言いませんが、今後の戦略には何らかのソレがあるかな、という印象です。というか、リアルさんは正直言ってしまうと、モノ系ではさすがに手慣れた感じがあるのですが、デジモノの扱いが微妙すぎて、この先どうも厳しい気がするので、逆の意味で影響がありそうだと今の段階では考えています。