「職業欄はエスパー」森達也

3人の超能力者とドキュメンタリー作家森達也の交流と逡巡の一冊。超能力を否定する人はなぜあんなにヒステリックになるのか、という指摘はまさにその通りだと思ったし、そこから「善」「公益」を無邪気に追求する自らを「イノセント」であると思い込む日本人という問題に発展した推移が見られたのは面白かった。まぁ、お話としてはこの前に読んだ「放送禁止歌」の方がドラマティックで良かったですが。