保坂和志「プレーンソング」

いわゆる「なんもおきない系」とは、オレの勝手な命名。いや、本当に何もおきないってわけじゃなくて、本当に日常にありそうなことしか起きないってこと。列車は事故らないし、地震はおきないし、人は死なないし、号泣する準備すら出来ていない。っていうか、こういう何にもおきないフィクションってどんくらい歴史があるのか知らないけど、もう今では当たり前に存在し得るジャンルの一つだよなぁ。それが活字じゃ、必然的に純文学ってくくりになってしまうんだろうけど。こういう作品をどういう風に売ったらいいんだろうか。その試みには完全に賛同するんだけど、評価は保留って感じってことは結構気に入ってるってことだな。この人ももっと読みたい。