衿沢世衣子の新刊が出ていた。

おかえりピアニカ (Cue comics)

B6なのに千円もするとかそんな野暮なことは言わないんだけど、思ったよりドカンと来なくて、これはひょっとしたら僕が、読む時期というのを間違えてしまったのだろうかなんて思った。なんか漫画的にも映画的にもなにか足りない気がして、その何か足りない感じが良かったような気もするんだけど、その感覚がこのところ思い出せてない。コミックHの存在意義って結局、この人を世に出したことにしかなかったなってのが僕の結論。よしもとよしとも原作の「ファミリーアフェア」は現在のよしともの位置を考える上では欠かせない一作なんだけど、それにしたって、退却しすぎな気がしてしまう、そんな風になってしまった自分を感じる。