断層

で、今のところ考えてるもう一つの方向性、ないし可能性の話だったっけ。それは抽象的に言うならば、出版物に含まれる内容を「情報」として捉えるのではなく、「経験」として複合的に捉えるというもの。「経験」ってなによ?とか思うでしょうけど、たとえば、物語ってのは情報ではないよね?じゃあ、あれは何かというと、僕の理解ではあれは「経験」なのだ。もちろん、物語があるとすれば、それがどういう粗筋で、設定はどうで、作者はこれまで何を書いてきて、っていう情報に取り巻かれてはいるけれど、それは物語の本質ではない。つまり、読むということは情報を取り入れるというだけじゃなくて、それを経験するという側面があるはずで、そこには紙で出来た本という物性がプラスαとして効果的に寄与している。ここまでは主に書籍の話。じゃあ、雑誌における経験ってなに?そして、コンテンツに経験と情報という両面があったとして、経験の側面が重視されるものってなに?って方向。


あぁ、なんかこれ以上具体的に書くのはなんか抵抗があるので、今回はここまで。要するに出版物にまつわる「経験」としての側面にもっと注目したらどうよという話。